「施餓鬼」とは餓鬼に施すということで、「餓鬼」とは六道(天上道・修羅道・人間道・畜生道・餓鬼道・地獄道)のうち、餓鬼道に落ちて苦しんでいる亡者のことです。
自分の力では、この苦しみから脱することができない餓鬼に食べ物を施すというのが「施餓鬼供養」です。
根來寺におきましては、塔婆供養も合わせて、一山総出仕のもと大施餓鬼法要を営みます。
春彼岸会法要(3月お彼岸最終日 午後2時から 光明殿)
秋彼岸会法要(9月お彼岸最終日 午後2時から 光明殿)
春彼岸は春の訪れとともに、寒さに閉ざされていた大自然も陽光に包まれて生命の息吹をとりもどします。
秋彼岸は暑かった夏がようやく去って、秋風が立ちはじめますと、暑さ寒さも中和して快適な季節となり私たちの気持ちも落ち着きを取り戻します。
根來寺におきましては塔婆供養を勤修しております。先祖が在って今の自分が在り、自分が居て子孫につながります。お墓参りや法要に参加して先祖を想うことは、今ここに生きる自分自身の命を考え、感謝の心を取り戻すことになります。お彼岸は「心の週間」で自分自身を見つめなおす良い機会です。
根來寺では各お彼岸の最終日に「春彼岸会法要」「秋彼岸会法要」を厳修いたしますので、皆様お誘い合わせの上お詣りください。
盆会 水施餓鬼供養(8月12日 午前4時から正午まで 光明殿前)
お盆の始まりに、大施餓鬼法要とは別に経木(小さい卒塔婆)を用いて「水施餓鬼供養」を勤修しております。ご先祖様各霊を中心とし、施餓鬼檀の前において、お一人お一人、僧侶が戒名を読み上げ経木に水向けし供養いたします。
地蔵盆法要(8月24日 午前10時から 水子堂)
地蔵菩薩が、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うというのが、「地蔵盆法要」です。
このことから、地蔵菩薩の前に詣り、そのご加護を祈る習わしになっています。
根來寺ではお盆の月の地蔵菩薩の縁日である、8月24日に水子堂におきまして「地蔵盆法要」を行います。