根來寺は今からおよそ八百九十年前に宗祖興教大師覚鑁上人によって開創され、全盛期には二千数百の支院を数える程に発展いたしましたが、天正十三年豊臣秀吉の紀州攻めの兵火によって全山ことごとく焼失してしまいました。焼失をまぬがれた大塔や大師堂の建物が当時の面影を今に伝えております。
私達はこの歴史的な遺産を守り、覚鑁上人の教えを後世に伝えることを使命とし、日々精進を重ねております。
しかしながら、文化遺産を護り、継承していくことは容易なことではありません。皆様とのご縁を深くし、皆様のお力をお借りして、末永く根來寺を護持発展させてゆきたいと願っております。
この世の中は、ご縁で始まりご縁で終わると言われております。良いご縁に恵まれることは一生の中でも大切なことです。皆様には根來寺の由緒ある仏様、ことにはご開山覚鑁上人とのご縁を深くし、幸わせな人生に恵まれますよう、友の会へのご入会をおすすめいたします。
皆様のご多幸をご祈念申し上げます。